はじめに:「デザインを学びたい」その気持ち、めっちゃ大事。
「デザインって何から学べばいいの?」
これは、僕が講師として学生やクライアント、初心者デザイナーから一番よく受ける質問のひとつです。
正直、この問いにはいろんな答え方がありますが、本記事では“実務ベース”で、かつ“再現性の高い順番”でお話ししていきます。
最近はSNSやYouTube、オンライン講座が増えて、どこから学び始めても良さそうに見えますよね。でも、それが逆に迷いを生んでる人も多い。
このブログでは、ちゃんと「全体像→優先順位→具体的な順番」を解説します。
特に、以下のような人に向けて書いています:
- 何から始めたらいいのかわからずモヤモヤしている人
- 独学でつまづいてしまった人
- スクールに通うべきか悩んでいる人
- とにかくデザインで稼げるようになりたい人
では、まず「そもそもデザインってなに?」というところからスタートしましょう。
第1章:デザインとは「問題解決」である
デザインというと「見た目を良くすること」と思っている方が多いかもしれません。
でも本質的には「課題解決の手段」であり、「目的に合わせて最適化すること」がデザインの仕事です。
たとえば…
- 美容室のチラシなら「予約したくなる構成」がゴール
- 商品パッケージなら「手に取ってもらうデザイン」がゴール
- 採用ページなら「応募が増えること」がゴール
つまり、デザイン=アートではなく、マーケティングやビジネスと密接に関わっています。
見た目を整えるのは“最後の工程”であって、“最初に考えるべきこと”ではありません。
第2章:最初に学ぶべきは「思考方法」
「デザインのセンスがないんです…」
という相談もよく受けますが、実はセンスより大事なのは「考え方」です。つまり「デザイン思考」。
具体的に何を学べばいいのか?
- 目的を見極める力(目的思考)
→ なぜこのデザインが必要なのか?誰に届けたいのか? - 情報の整理力(情報設計)
→ 伝えるべき要素をどう順序立てるか?優先順位は? - 構造化する力(ワイヤーフレーム設計)
→ どんな構成が一番伝わるのか?どこに何を配置するのか?
ここをすっ飛ばしてPhotoshopやFigmaにいきなり手を出してしまうと、いわゆる「雰囲気デザイン」になってしまいます。
つまり、“なんとなくそれっぽいけど伝わらないデザイン”になるんです。
第3章:学ぶ順番を間違えるな。遠回りになるから。
「とりあえずPhotoshopから始めよう」「Figma使えればなんとかなるっしょ」
…みたいな人、多いんですが、実はここが落とし穴なんです。
正しい順番はこうです:
- 思考法(目的思考・情報整理)
→ 何を伝える?なぜ伝える?誰に向けて? - 構成力(ワイヤーフレーム・UI設計)
→ レイアウトの設計、余白の設計、視線誘導の理解 - 視覚表現(配色・タイポグラフィ・写真)
→ 色や文字、写真の選び方と組み合わせ方のセンス - ツールスキル(Figma・Photoshopなど)
→ 上記3つを形にするための道具。ここでやっと出番!
「ソフトが使える=デザインができる」ではない、ということですね。
道具だけ使えても、内容がスカスカなら意味ないんですよ。
第4章:ツール学習は“手を動かす”が正義
思考や構成を学んだあと、ようやくツールに触れていくわけですが、ここでも意識しておきたいのが「インプット<アウトプット」です。
FigmaやPhotoshopを使った学習ステップ:
- まずは模写から始める(=トレース)
- 次に参考デザインを見ながら自分で再現してみる
- 最終的には「お題ベース」で0→1で作ってみる
この3ステップを踏むことで、ツールの操作だけでなく、構成力や表現力も一緒に伸びていきます。
僕の教え子でも「模写だけ半年やってたけど稼げなかった」って人がいたけど、それって「再現力はあるけど設計力がない」状態なんよね。
だからこそ、思考→構成→表現→ツールって順番が大事なんです。
第5章:実案件で鍛える“最強の実戦訓練”
ここまできたら、あとは「実案件に触れる」こと。
実務に勝る学びはありません。
- SNSで「デザインの練習台にしてください」と呼びかける
- クラウドソーシングで小規模案件にトライ
- 架空プロジェクトを作って、ポートフォリオに載せる
- 実在の企業サイトやLPを勝手にリニューアルする
この「擬似案件」「実戦モック」が、スキルと自信を一気に底上げしてくれます。
しかも、やればやるほど「引き出し」が増えて、自分なりのスタイルも見えてきます。
第6章:デザインを学び続けるための“マインドセット”
デザインは「1回覚えたら終わり」っていうものじゃありません。
時代とともに技術もトレンドも変わるし、そもそも人の価値観自体が変わっていきます。
だからこそ大事なのは、変化に対応する力と学び続ける姿勢。
僕が大事にしてる3つの習慣:
- 毎日1個は誰かのデザインを観察する(UIでも広告でもOK)
- 気になった表現を「なぜ気になったのか」分析する
- わからなかったら誰かに聞く(プライドを捨てる)
完璧を目指さないで、「昨日の自分より1%成長」くらいの気持ちでええんです。
僕も最初からうまくできたわけやないし、今でもめちゃくちゃ勉強してます。
第7章:よくある挫折ポイントとその乗り越え方
①「何を作ったらいいかわからない」
→ 模写 or 架空案件でOK!迷ったら美容室LPとか、飲食店チラシとか、生活に身近なジャンルから始めましょう。
②「学び方が合ってるか不安になる」
→ 大丈夫。この記事を読んでる時点で、あなたはちゃんと順番に目を向けようとしてる。正しい方向にいます。
③「評価されない・誰にも見られない」
→ SNSで「練習中です」と書いて発信しよう。それだけで“人の目”が意識できて成長スピードが上がる。
第8章:最後に ─ 僕からのアドバイス
僕が今まで教えてきた中で、一番伸びる人にはある共通点がありました。
それは「わからないまま止まらず、聞く or 試す」ってこと。
恥をかくことや、失敗することに抵抗があるのはわかります。
でも、恥をかくことすら「経験値」やけん。怖がらずに進んでほしい。
だから、この記事のまとめとして最後にこう伝えたいです。
デザインは「センス」より「順番」
「才能」より「思考法」
「独学」より「繋がり」
遠回りしないために、まずはこの記事を参考に順番を組み立てて、今日から手を動かしてみてください。
💬 デザインの相談、お気軽にどうぞ!
もし今の学習ステップに不安がある、
方向性があってるのか誰かに見てほしい…などあれば、
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