デザインに「正解がない」と言われる理由
「デザインに正解はない」──この言葉、デザイナーなら一度は耳にしたことがあるはず。でも本当にそうでしょうか?
確かにアートとは違い、デザインには「好み」だけでは語れない側面があります。けれど、何でもかんでも「正解はない」と言ってしまうと、評価軸を持たないままフワッとした感覚でしかデザインを語れなくなってしまう。
この記事では、「なぜ正解がないように思えるのか?」「実際にどこに評価軸を置けばいいのか?」という視点から、“目的思考でデザインを判断する方法”を解説していきます。
第1章:「なんとなく良い」では評価できない時代
昔は「上手い」「なんか良い」「センスある」といった抽象的な評価でも通用した時代がありました。でも今は、
- CV(コンバージョン)を上げたい
- 世界観を伝えたい
- 信頼感を与えたい
など、目的を達成するための“成果物”としてのデザインが求められます。
つまり「カッコいいかどうか」ではなく、「目的に対して効果があるかどうか」が重要な判断基準になってきているんです。
この視点を持つだけで、「正解がない」ように見えていたデザインにも、“目的ベースの正解”が見えてきます。
第2章:デザインの評価は“目的に対する貢献度”
「良いデザイン」とは、“目的を果たしているデザイン”です。
たとえば、商品を売るLP(ランディングページ)なら「問い合わせが増える」「購入率が上がる」ことが正解になりますし、採用ページなら「応募したくなる」「企業への信頼感が高まる」ことが評価の対象になる。
つまり評価軸は、感覚的な「センス」ではなく、戦略的な「貢献度」にシフトしています。
この視点を持つことで、「なぜそのデザインが良いのか?」「なぜ別の案の方が目的に合っているのか?」といった比較も論理的にできるようになります。
第3章:目的別デザインのチェックポイント
以下は代表的な目的別に見る、デザインのチェック観点です👇
① 購入・お問い合わせを目的としたLP
- ファーストビューで“誰のための何か”が瞬時に伝わるか?
- 信頼できる情報があるか?(実績・口コミ・会社情報など)
- CTA(行動喚起)が明確でクリックしやすいか?
② 採用やブランディングを目的としたサイト
- 価値観やミッションが一貫して伝わるか?
- 写真や文章に“人”が感じられるか?
- 未来に期待が持てるストーリーになっているか?
③ SNSなどバナーやアイキャッチ
- 一瞬で目を引くビジュアルになっているか?
- 伝えたい情報が5秒以内に読めるか?
- トンマナ(世界観)が投稿内容と一致しているか?
こうして「目的ごとにチェック項目を持つ」ことが、正解を見出すための第一歩になるんやで。
第4章:デザインは“戦略の翻訳”
感覚や感性でつくられたデザインでも、結果的に「目的に沿っている」なら正解です。
逆に、いくら美しくても、目的に貢献していなければ“正解とは言えない”。
だからこそ、デザインは戦略の翻訳であるという考え方が大切なんよ。
クライアントの課題や目標を理解し、それを視覚的な言語で伝えるのが、デザイナーの役割。
つまり、「なんとなく」ではなく、「意図と目的のある選択」の連続がデザインなんや。
まとめ:正解は“自分で決める”時代へ
世の中にはいろんなデザインがあるけど、評価軸を持てばブレなくなる。
「これは良い」「これは違う」という判断ができるようになると、自分のデザインにも自信が持てるし、他人のフィードバックにも論理的に応じられる。
“正解がない”のではなく、“目的に応じた正解を見つける”時代やね。
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