配色の基本と考え方──“センス不要”で設計する色のロジック

デザイン
Graphic designer architects who work with laptops and color comparison tables for design work.

序章:「なんかダサい…」の正体は“色”だったりする

「なんかこのデザイン、垢抜けない」「惜しい感じがする」。
そんな違和感の多くは、“色”の選び方に原因があることが多い。
でも安心して。配色は「センス」ではなく「論理と構造」でカバーできる分野やで。
この記事では、デザイン初心者でも“失敗しない配色”を実現するための基本的な考え方を解説するで!

第1章:配色に“正解”ってあるの?

色彩は主観的に見えて、実はかなり“設計できる”領域。
いわゆる「正解の配色」は、以下のような目的や文脈に応じて変わるねん。

  • 企業やブランドの「印象」を与える(信頼・安心・革新性など)
  • 読みやすさ・使いやすさを担保する(視認性・コントラスト)
  • 購買やクリックを促す(感情の喚起・アクションの誘導)

つまり、配色は「見た目」以上に、「目的達成のための手段」として存在してるってことやな。

第2章:「3色設計」が基本!

初心者でもすぐ実践できる黄金ルールが、いわゆる「3色設計」。

① ベースカラー(約70%)

背景や大部分を占める安定色。白・グレー・ベージュなどニュートラル系が定番。

② メインカラー(約25%)

ブランドカラーや伝えたい印象を表す主役色。
信頼=ブルー系、情熱=レッド系など文脈で選ぶ。

③ アクセントカラー(約5%)

CTA(ボタン)など「目立たせたいポイント」に使う差し色。
コンプリメンタリー(補色)やトーン差で目立たせるのが基本やで。

第3章:色の“意味”と“感情”を理解する

色はそれぞれに文化的・心理的な意味を持ってる。
例えば:

  • 青:信頼・誠実・冷静(例:銀行、保険、IT)
  • 赤:情熱・緊急・危険(例:セール、飲食)
  • 緑:自然・安心・調和(例:オーガニック、医療)
  • 黄色:注意・元気・希望(例:子ども向け、エンタメ)
  • 黒:高級感・威厳・重厚(例:ファッション、ラグジュアリー)

ターゲットや文脈に応じて、「どんな印象を与えたいか?」から逆算して色を選ぼう。

第4章:配色ミスを防ぐ3つのコツ

① 色数を絞る

基本は「3〜4色以内」。色が多すぎると情報が散らかって見える。
色は“足す”より“絞る”方がセンス良く見えるで。

② トーンを揃える

ビビッド×パステル×ダーク…とか、明度・彩度がバラバラやと統一感が崩れる。
同じトーンでまとめると、全体がスッキリ引き締まる。

③ アクセントは1つに絞る

「全部目立たせたい」=「全部埋もれる」。強調ポイントは1か所に。
特にCTAやキービジュアルは“役割”を持たせる意識で!

まとめ:「感性」より「構造」で整える

デザインの配色は“感覚でなんとかする”ものではない。
むしろ、誰でも習得可能な「構造的なルールと設計力」が問われる分野やねん。

今回紹介した「3色設計」や「意味の逆算」さえ押さえれば、
初心者でも“垢抜けた配色”は余裕でつくれる。

「センスがないから…」と配色を避けてた人ほど、
今日から武器にできる領域やで。


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