「誰でも使える“視線誘導”のテクニック3選」 ─ 人はどう見ている?行動心理学でナビゲート

デザイン

第1章:人の“視線の動き”には法則がある

「視線誘導」と聞くと、なんだか広告の世界っぽいと感じる人もいるかもしれません。でも、実はこれはWebサイト、バナー、LP、プレゼン資料…あらゆるデザインに応用できる“超基本の心理テクニック”なんです。

そもそも人間の目線の動きには、いくつかのパターンがあります。たとえば日本語を読む文化では「Z型」や「F型」などが代表的。左上から右下にかけて視線が流れる傾向が強く、これを前提にデザインを構成することで、自然に「見てほしい場所」に目が行くようになります。

第2章:人は“動き”と“顔”に引き寄せられる

視線誘導でよく使われるテクニックのひとつに、「人の視線を使う」というものがあります。たとえば、人物写真やイラストがどこかを見ている構図にすると、見る人もつられてそちらに視線を動かすんです。

また、動きのあるアニメーションや、矢印などの要素も視線を引きやすいです。「動いているもの=重要」と脳が判断しやすい仕組みになっているからですね。

第3章:“目立たせる”だけが誘導じゃない

よくある誤解として、「目立たせれば注目される」というのがあります。でも実際には、目立つ要素が多すぎると、かえって視線が散らばってしまうんです。

たとえば全ての見出しに原色を使ったり、文字サイズをバラバラにしてしまうと、「何が一番大事か」が分かりづらくなってしまいます。視線誘導で大事なのは、“見てほしい順番”をつくること。そのためにはあえて他の情報を控えめにしたり、目立たせる箇所を絞るという引き算の設計も必要です。

第4章:余白と視線はセットで設計せよ

視線誘導を考えるときに、意外と見落とされがちなのが「余白」の存在。でも実は、余白こそが視線を導く“道”なんです。

たとえば、情報がぎゅうぎゅうに詰まったデザインって、どこを見たらいいか分からなくなりますよね?逆に、しっかり余白がとられていると、自然と視線が“流れるように”動くようになります。

心理的にも、「次に見る場所にスペースがある」と人はそっちに目を運びたくなる。つまり、視線誘導を意識するなら、矢印やラインだけでなく、“空間”そのものをナビゲーションとして設計するのが重要です。

第5章:階層構造が“見る順番”をつくる

視線誘導の裏側にあるのが「情報の階層構造」。これはつまり、「何を、どの順番で伝えるか」の設計です。

たとえば、

  • 見出しは大きく・太く
  • 小見出しは少し控えめに
  • 本文は読みやすいサイズで整える

…といっただけでも、視線の流れは自然にできます。この考え方はタイポグラフィ設計とも相性がよく、しっかり階層を整えると、ユーザーがストレスなく情報を処理できるようになります。

第6章:使える!視線誘導の“3ステップ設計術”

最後に、誰でも実践できる視線誘導の設計術を3ステップで紹介します。

ステップ①:左上に“導入キャッチ”を置く

最初に目が行く左上に、ユーザーが思わず続きを読みたくなるキャッチを配置する。第一印象で「おっ」と思わせるのがポイントです。

ステップ②:視線の流れに合わせて配置

左上 → 右下に向かう視線の自然な流れを意識して、見出し・画像・テキストを“読みやすい順番”に並べていきましょう。

ステップ③:最後に“アクション導線”を設置

一番最後に、申込み・クリック・問い合わせなどのアクションを配置。ここで目立つ色やボタンの形でしっかり「押したくなる仕掛け」を加えましょう。

まとめ:デザインは“視線のナビゲート”で化ける

今回紹介した視線誘導のテクニックは、どれも今日から実践できるものばかりです。そして一番大事なのは、「人の目線ってどう動くのか?」を常に意識すること。

デザインは情報の伝達手段。その中で視線誘導は、“伝える順番”を設計するためのナビゲーションのような存在です。
「ただオシャレ」よりも、「伝わるデザイン」。それを実現するための武器として、視線誘導の考え方を活かしていきましょう!


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