「これからのデザイナーに必要なもの」 ─ “つくれる人”から“考えられる人”へ

デザイナー

第1章:「デザインができる」だけじゃ、足りなくなった時代

最近、よく耳にしませんか?
「AIにデザインを任せられる時代になってきた」とか
「デザイナーはオワコン」なんて声。

でも、僕は思うんです。
**むしろ、これからが“本当の意味でのデザイナーの時代”**なんじゃないかって。

理由はシンプルで、
「誰でもつくれる」時代だからこそ、“考えられる人”に価値が集中するから。


第2章:量産型から、思考型へ──デザイナーの変化

昔:つくれる人が重宝された

PhotoshopやIllustratorを自在に操れる。
複雑なレイアウトやアニメーションを再現できる。
そんな「手が動く人」は、確かに重宝されました。

でもいまは、Canvaもある。Figmaもある。AIもある。

つまり──
“つくれる”こと自体の価値が下がってきた。


今:考えられる人が求められている

今必要なのは、「何を、なぜ、どうつくるか?」を思考できるデザイナー。

  • 誰に届けたいのか?
  • なぜこの配色なのか?
  • なぜこの情報設計なのか?

そうやって背景と目的をセットで考えられる人が、真のプロフェッショナルとして選ばれる時代に変わってきてます。


広島弁ちょっと挟むと…

昔は「とにかく手ぇ早いヤツ」が重宝されとったんじゃけど、
今は「ちゃんと考えられるヤツ」じゃないと生き残れんようになっとるんよね。


第3章:なぜ“考えられる人”が強いのか?

「考える」といっても、ただ難しいことをこねくり回すって話じゃありません。

“考えられる”とは、
「意図を持って、意味のあるデザインを構築できる」ってこと。

そしてこのスキルは、以下のような場面で特に強みを発揮します:


● クライアントワークでの提案力

「いい感じのデザインにしてください」と言われたとき、
“ただ作る”だけではなく、“なぜそうするのか”まで言語化して提案できる人は、信頼されます。


● チームとの連携

エンジニアやマーケターと連携する場面でも、
「ただの見た目」ではなく「設計思考」があるとコミュニケーションが圧倒的にスムーズになります。


● 差別化

見た目だけのデザインは、AIでもできるようになりました。
でも“背景を読み取り、戦略を踏まえて”アウトプットできる人は、まだまだ少数派。

つまり、“考える力”こそが、これからの差別化の鍵になるってこと。


【1/3】終了!
続けて【2/3】にいくけん、まかしとき!

続きいくよ、【2/3】スタートじゃ!


第4章:“考えられる人”になるために必要な視点

じゃあ、どうすれば「考えられるデザイナー」になれるんか?
ここでは、僕自身が意識している5つの視点を紹介します。


① 「誰のために?」を最初に問う

デザインは、相手がいて初めて成立します。
だからまず「誰のためにこのデザインをつくるのか?」を問い直すことが大前提。

  • ユーザーの性別・年齢・悩み・好みは?
  • その人が“見たい情報”って何?
  • “どこで”見る?(スマホ?PC?電車の中?)

こうした「ユーザーの状況」を想像する力が、“考える”の第一歩。


② 設計から逆算する

「どんな見た目にしよう?」より先に、
「どんな行動を起こしてほしいか?」から考える癖をつける。

  • 資料請求してほしい
  • 商品購入してほしい
  • とにかく最後まで読んでほしい

この目的がハッキリしていれば、配色も構成も自然と決まってきます。
これが設計思考の基本です。


③ 言語化する力を育てる

我々デザイナーって、「なんとなく良い」「雰囲気が好き」で作ることも多いですよね。
でも、クライアントやチームに共有する時は、それじゃ通じん。

“感覚を、言葉に変換する力”──これがあると一気に信頼が高まります。


④ 引き算の美学を身につける

詰め込みすぎたデザイン、見たことないですか?
“余白が怖い病”とも言われたりしますけど、
引き算できる人は、「何を見せたいか」が明確な人です。

これは、思考の筋力でもある。


⑤ 世界観で魅せる

ビジュアル・コピー・空気感。
「なんか好き」って思わせるのは、世界観の力です。

考える力がある人ほど、“自分の軸”を持ち、
“自分なりの答え”で魅せることができます。


第5章:「つくれる」だけでは戦えない理由

昔の話ですが、僕がまだ駆け出しの頃、
「言われた通りに作れる=優秀」と思ってた時期がありました。

でもある日、クライアントから言われたんです。

「で?このデザイン、誰に響くの?」

そのとき、自分、何も答えられんかった。
ただ綺麗に見せただけだったから。


「言われたものをつくる」だけでは、AIと変わらない

AIは、すでにあるデータから「それっぽいもの」を生成できます。
でも“人の本音”とか“矛盾を含んだ現実”って、AIにはまだわからん。

僕らに求められるのは、

  • 文脈を読む力
  • 感情を察する力
  • 言語にならないニュアンスを読み取る力

つまり、“人間の複雑さ”に寄り添うセンスなんですよね。


だから、「考えられる人」が最後に選ばれる

僕の周りでも、
「技術がすごい人」より「思考が深い人」のほうが、仕事が絶えません。

考えられる人は、

  • クライアントの要望を本質で捉え
  • その課題に対して答えを導き出し
  • “形”に落とし込んで、言語でも説明できる

…ここまでできると、もう最強です。


【2/3】ここまで!
いよいよ次で完結編【3/3】じゃけぇ、お楽しみに!

おまたせ!ラスト【3/3】いくよ。最後までしっかりまとめて完走するけんね!


第6章:「考える力」を武器にする方法

じゃあ、どうすれば“考えられるデザイナー”になれるのか。
これは才能やセンスじゃなく、意識と訓練で鍛えられる力です。

以下は、僕自身が実践して効果があった方法を紹介します。


● 日常を「なぜ」で見るクセをつける

街中のポスターや広告を見たとき、
ただ「オシャレ〜」で終わらせずにこう問いかけてみてください:

  • なぜこの配色なんだろう?
  • どこがアイキャッチになってる?
  • 誰に向けてつくってるのか?

これを繰り返すと、どんどん“構造”が見えてくるようになります。


● 他ジャンルの“考え方”を吸収する

マーケティング、心理学、行動経済学、ストーリーテリング…。

こうした“思考系”の知識をインプットすると、
自分のデザインにも「言葉で語れる理由」が増えていきます。

僕も心理学とか脳科学とか、よう勉強したけど、
めっちゃデザインに応用できるんよ。ホンマに。


● 壁打ちの相手を持つ

自分の考えをアウトプットすることで初めて、
「どれだけ考えてなかったか」がわかります(笑)

信頼できる相手と、
「なぜこの構成にしたのか?」
「このターゲットに伝わると思う?」といった壁打ちをするだけで、
思考はめちゃくちゃ鍛えられます。


第7章:未来を見据える──“戦略的デザイナー”という進化形

僕が目指しているのは、**「戦略を組み立てられるデザイナー」**です。

見た目のデザインだけじゃなくて、

  • ブランドの方向性
  • ターゲットの心理
  • コンテンツの配置
  • 導線設計
  • ビジネスモデル全体

ここまで関われるようになると、クライアントの右腕になれます。


“見える世界”が変わると、仕事の単価も変わる

「ただのデザイナー」だと1枚3万円でも高いと言われる。
でも「考えられるデザイナー」なら、1枚30万円の提案もできる。

違いは、**“何を見ているか”と“どこまで考えているか”**です。


あなたの思考は、最大のクリエイティブ資産

いま、ChatGPTや生成AIが注目されてる時代だからこそ、
「考える力」っていう人間の本質的なスキルが見直されてます。

デザインも同じ。
つくれるだけじゃダメ。考えて、導き出して、形にする。

これが、これからのデザイナーに必要なものなんだと思います。


まとめ:これからの時代を生き抜くデザイナーとは?

  • つくれるだけじゃなく、考えられること
  • クライアントやユーザーの意図や感情に寄り添えること
  • デザインを言葉で説明できること
  • 他分野の知識を吸収し、俯瞰して設計できること

これらを少しずつでも意識していけば、
間違いなく“選ばれるデザイナー”に進化していけます。


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